第6回「ローコード開発の新しいカタチ」

第6回「ローコード開発の新しいカタチ」

◆万能な“ローコード開発ツール”は無い!?

以前も書きましたが、私は18年間SEを経験した後、営業にキャリアチェンジしました。営業として一番心掛けているのは“お客様に喜んでいただきたい”ということです。

現在私が扱っている商材は“UI/UXに特化した”ローコード開発ツールです。ローコード開発ツールはどれもが一定のポリシーに沿って作られたもの、すなわち“使い方”が定められています。よって、定められた使い方をしないと“効能”が得られません。間違った使い方をしてしまうと落とし穴にハマったり、やたら時間が掛かったりして逆効果・・・なんてことにもなり兼ねません。

世の中に万病に効く“万能薬”が無いのと同じで、ローコード開発ツールも全てのユーザー、全ての課題に当てはまるものは無いと思います。当コラムの第3回でも述べた通り、“ユーザーがやりたい事”とそのツールの“特性(=出来ること/出来ない事)”とのマッチングによって選ばれるものであると考えています。

・・・ということは、例え自社の商材であっても、お客様によっては合わない場合があるということです。(当然ではありますが)私は決して“押し売り”はしないように心がけています。

ローコード開発の新しいカタチ

◆ローコード開発ツールのニーズ

ローコード開発ツールを利用する目的は何でしょうか?これはズバリ「開発生産性の向上」「品質の向上」「保守性の向上」のためです。(詳細は当コラム第3回をご参照ください)

多くの場合、上記の目的を実現するために最も多く利用されているのがいわゆる「フルスタック型」です。フルスタック型は“UI~サーバー処理~データベース”の全てを“一気通貫”で作ることが出来ます。全てに対応しているので、システムを一から新規で開発する際には高い生産性を発揮しますが、システム開発のニーズは新規ばかりではなく、「既存システムの一部の領域だけを手間をかけずにローコードで開発したい」や「領域ごとに分散開発したい」(例えばフロントエンドとバックエンドの分散開発など)というニーズもあります。そのような「パーシャル(部分)型」でのローコード開発も十分に検討の価値があると思います。

◆ローコード開発の新しいカタチ

今回の連載コラムで初めて、弊社製品の紹介をさせていただきます。もちろん“押し売り”は致しませんが(笑)、課題にマッチするお客様がいらっしゃいましたら是非ご検討ください。弊社で取り扱っております「NEXACRO BEYOND」は、UI/UXに特化したローコード開発ツール&実行環境です。

✓レガシー化したホストシステムのUIだけをモダナイズしたい
✓複数のシステムを束ねたポータルシステムを作りたい
✓フロントエンドとバックエンドを分散開発したい

などの課題解決に最適なソリューションです。

マルチデバイス、マルチOS対応ですので、Webのみならずランタイム環境も(Windows PC/Mac OS)、そしてモバイルもAndroid、iOS、iPad OSまで対応可能です。バックエンドとのデータ連携はXML形式、または、JSON形式(REST API)で行いますので柔軟性の高いシステム開発が可能です。

また、今までは「バックエンドはお客様でご自由に・・・」という売り方でしたが、バックエンド構築を担うソリューションとして、BaaS(Backend as a Service)である「Hexabase」を展開する株式会社Hexabase、および、データ接続ソリューション「CData API Server」「CData Connect Cloud」などを展開するCData Software Japanとのパートナーシップにより、「パーシャル型」による『ローコード開発の新しいカタチ』をより使いやすい形でご利用いただければと考えております。

ローコード開発の新しいカタチ

◆あとがき

5月30日に連載を始めたこのコラム、私の17年に亘る“ローコードな人生”を振り返りつつ、私の“手癖”で書きましたので至らぬ点も多々あったかと存じますが、最後までお読みいただき本当にありがとうございました。是非今回のコラムに対して忌憚のないご意見をお寄せいただければ幸いです。
また、「もっと深掘りして欲しい」という内容がありましたら是非“番外編”として追加したいと思っております。

これからも“ローコード開発ツール”と共に、日本ネクサウェブをよろしくお願い致します。

2022年8月24日
日本ネクサウェブ株式会社
営業本部 本部長
川西誠

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